Hirofumi Yoshida - 吉田裕史

吉田裕史:指揮者
東京音楽大学指揮科及び同研究科修了。ドイツ・イタリアで研鑽を積み、2007年ローマ歌劇場カラカラ浴場野外公演を指揮、2010年1月よりマントヴァ歌劇場音楽監督に就任。
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2009年2月11日 02:41
トゥーランドット 学校鑑賞公演
2週間に渡る (休みは一日もなし!) 集中的なリハーサルの後、今日からいよいよ学校鑑賞公演→ 公開ゲネプロ→ 本公演 (3回) と、実質5回の本番が続きます。
写真は、"出番を待つ楽屋にて" 撮影したものです。 このオペラはとにかくたくさんの歌手が出演するので、通常、指揮者の楽屋として用いられる舞台に最も近い部屋はトゥーランドット姫の楽屋となり、代わりに私には、なんとこの歌劇場の芸術監督室が割り当てられました。大変光栄なことです!
この街でトゥーランドットが上演されるのは本当に久しぶりとのこと、街は大変な盛り上がりをみせています。街を歩いていると、市民の皆さんがごく自然に、"Maestro、期待してますよ!"と声をかけてくれます。 チケットは、一週間以上も前にすでに完売だそうです。
さて、今日の学校鑑賞公演ですが、キエーティ市中の小学生(高学年)から中学生までがやってきました。 イタリア国内ですから、当然のことながら字幕なしでの上演なのですが、、、 演奏が進むにつれて、"字幕がなくても歌詞がすべて理解できるのかな?" とか、"クラッシックやオペラを退屈に感じる子供たちはいないのかなぁ。。" などという心配は全くふっとんでしまいました。 各アリアが終わるたびに沸き起こる拍手の凄いこと! さすがイタリア人の子供たち、ノセ方も自分たちのノリ方(楽しみ方)も、とても良く心得ています。
一番驚いたのは、3幕で姫と王子がついにキスをするシーンでの子供たちの反応でした。 まず基本的に、この子たちにとってキス・シーンというのは、それほど特別な光景ではないはずです(イタリアなので)。 それにも拘わらず、王子が姫にキスをした瞬間、劇場中が異様な盛り上がりを見せ、子供たちからの拍手大喝采で、次のトゥーランドット姫のセリフ "今まで一度も負けたことはなかったのに・・・" の音楽に入るのを待たなければなりませんでした。
そして、その盛り上がりの間(1分近く続いたでしょうか)客席から聞こえてきた言葉が、面白かったこと!
"ついにやったぜ、王子!Bravo!!"
"この気の強い姫様、やっとわかったのか! 愛の力を!!"
"いや、まだわかってないよ。 このお姉ちゃん。。" (笑)
etc...
世界中、子供たちの純粋さだけは変わりませんね。 こんな公演の指揮を執ることができて、とてもうれしく思いました。
明日はいよいよ公開ゲネプロです。
Hirofumi Yoshida

