Hirofumi Yoshida - 吉田裕史

吉田裕史:指揮者
東京音楽大学指揮科及び同研究科修了。ドイツ・イタリアで研鑽を積み、2007年ローマ歌劇場カラカラ浴場野外公演を指揮、2010年1月よりマントヴァ歌劇場音楽監督に就任。
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- グノー "ファウスト"
- 「嫉妬」 ヴェルディ "オテッロ"
- ロッシーニ "セミラーミデ"
- モンテヴェルディ "ポッペアの戴冠"
- モーツァルト "魔笛"
- いよいよフランス語・・・
- プッチーニ "ラ・ボエーム"
- マーラー 交響曲第5番
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2005年2月26日 11:58
ダッラピッコラ "夜間飛行"&"囚われ人"
フランクフルト歌劇場 指揮:Lionel Friend 演出:Keith Warner
イタリア人として初めて12音技法を採用した作曲家とは思えないほど、その音楽はわかりやすいものでした。 やはりイタリア人は、どこかに美しいメロディーを追い求めるのでしょうか。 南アメリカを舞台にしたこのオペラ、"飛行場" が主な舞台となるのですが、大掛かりな舞台装置を用いなくとも大変魅力的、かつ発想豊かなシーンでした。 "囚われ人"は、少し難解な印象。
Luigi Dallapiccola (ルイージ・ダッラピッコラ)
-ペトラッシと並んで「新イタリア音楽の双生児」と称される。育ちがフィレンツェという政情不安定な地であったことから、自由に対する希求が強かったという本人の発言がある。 1933年にベルク、ウェーベルンと出会い、イタリアで初めて12音技法を採用した作曲家となる。 しかしそれはシェーンベルクのように音を等価に扱うことよりも旋律自体の効用が重要視されており、すでにダッラピッコラ自身の音楽言語として消化されている。-
Hirofumi Yoshida
2005年2月25日 12:01
グノー "ファウスト"
フランクフルト歌劇場 指揮:Johannes Debus / János Ács 演出:Christof Loy
3月25日に、このオペラを指揮します。 そのために、パリでフランス語を勉強する毎日ですが、ここフランクフルトでファウストを上演していると聞いて、迷わず決断! その日の夜行列車にとび乗ったのでした。 パリを夜の22時に出発した列車は、ストラスブール、カールスルーエなどを経由してフランクフルトに朝の6時に到着しました。 中央駅のプラットフォームに降り立つと・・・ 吐く息は真っ白! 気温はなんと-8℃でした。 (旅の途中、車窓からの景色はとても幻想的。静かに舞い降りる雪に月光が乱反射。背景は、真夜中なのに蛍光色的なホワイト。)
さて、前衛的な演出が多いドイツでのファウストは、やはり舞台を現代に置き換えたものでした。 最初のシーンは、なんと "病院" それも戦傷者病院のようです。 生と死の境界線くぐりぬけてきた傷病兵たちの前で、ファウストは車椅子に乗って語り始めます。"Rien!" (人生は無だ!)と。 トラディショナルな演出が多いイタリアと比較すると、哲学的、思想的な要素が多く、上演の途中で考えこんでしまうシーンが幾度となくありました。
3月25日の上演に向けて、少しずつこのオペラを紹介していきたいと思います!
Hirofumi Yoshida
2005年2月21日 12:03
「嫉妬」 ヴェルディ "オテッロ"
パリ・オペラバスティーユ 指揮: Valery Gergiev 演出:Andrei Serban
人間の心の奥に潜む多様な感情・・・ その中で、最もコントロールが難しく、そして時に人間の能力をはるかに超えた巨大なエネルギーを生み出すもの(そのほとんどが悲劇的な結末を迎える・・・)、それが ジェラシー ではないでしょうか。 シェイクスピアの戯曲を基に作曲されたこのオペラは、これ以上はありえないというほどのドラマトゥルギーを携えて、「嫉妬」という感情の持つ計り知れない力を、非常にストレートに描き出しています。
「嫉妬」
怒り、傷ついた感じ、恨みつらみ、拒絶された、負けてしまった感じ、手に入れたい気持ち、無価値感、依存心、自分にはない感じ、惨めさ、うらやましい感じなどの素材をミキサーでごっちゃまぜにしたミックスジュースのような混ざり合った感情。
デズデモーナという、誰しもが羨む絶世の美女(ヴェネツィア貴族の娘、つまり白人)を妻に娶りながら、ムーア人(アラブ人)である自分の出自を、常にコンプレックスとして抱いていた"勇敢な"キプロス総督オテッロ・・・ 心の片隅に芽生えた「疑い」が、愛する人を殺めてしまうほどの「嫉妬」へと成長するまでに必要な時間は・・・ ほんのわずかでした。
「愛する人を殺してしまうほどの常軌を逸した感情のたかまり」 普通の人生において、何回くらい起きうるでしょうか? ヴェルディ作曲 "オテッロ" たった3時間の中に全てのドラマが凝縮されています。 オペラならではの醍醐味ではないでしょうか。
Hirofumi Yoshida
2005年2月19日 12:04
ロッシーニ "セミラーミデ"
週末だけローマへ戻り、オペラ座へ。
ローマ歌劇場 指揮:Gianluigi Gelmetti 演出:Pier Luigi Pizzi
Hirofumi Yoshida
2005年2月17日 12:05
モンテヴェルディ "ポッペアの戴冠"
パリ・オペラ座(ガルニエ宮)での公演 指揮:Ivor Bolton 演出:David Alden
バロックオペラがこんなにも魅力的に演奏され得るとは! ピットの中には古楽器オーケストラ、楽器は、バロックフルート、リュート、チェンバロ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、バロック・ヴァイオリンetc...
オペラのストーリーは、ローマを舞台にした "ダブル不倫の末にその不倫愛が成就する" というドラマティックなもの。(ちなみにイタリア人の人生におけるモットーとは、mangiare! cantare! amore! (食べて、歌って、恋をして。) その中でも amore! が、かなり重要なテーマのように見えますが。)
舞台は紀元62年のローマ(当時は大ローマ帝国の首都)。 暴君と言われた皇帝ネロが、皇后オクタウィアと離婚し、愛人ポッペアを后に迎えるという「勧悪懲善」な物語。 ネロは、自分の先生である哲学者セネカさえも自殺に追い込み、ポッペアの夫オトのことまで追い払ってしまう。 多少のフィクションはありますが、だいたい史実に基づいているようです。
オペラを見ながら私の頭の中では、"純和風歌劇" の構想がどんどん膨らんでいきました。 オケ・ピットの中には宮内庁雅楽部のような日本の古楽器管弦楽団、楽器は笙、篳篥、横笛、琵琶、琴、太鼓、鉦鼓etc... 物語は、日本が世界に誇る文学作品。
「いつの天皇の御世であったか 女御や更衣が大勢お仕えしている中に 家柄も身分もそれほど高くはなかった 一人の女官(桐壷の更衣(きりつぼのこうい))が 帝の寵愛を一身に受け 玉の男皇子を生んだ ・・・・・」
そう、歌劇 「源氏物語」 です! えっ? 長すぎるですって? 大丈夫、問題ありません。 ゲーテのあの超大作の一部分のみがオペラ 「ファウスト」として楽しまれているのですから。
(メモ:源氏物語、宝塚歌劇団ではすでに上演されているそうです)
3月25日にオペラ "ファウスト" を指揮します! ぜひいらしてください。
Hirofumi Yoshida
2005年2月15日 12:06
モーツァルト "魔笛"
パリ・オペラバスティーユでの"魔笛" 指揮はMarc Minkowski 演出はAlex Ollé & Carlos Padrissa de La Fura dels Baus
映像技術を駆使した非常に意欲的な演出!
Hirofumi Yoshida
2005年2月10日 12:07
いよいよフランス語・・・
今日から本格的にフランス語の勉強に入りました。 1999年10月からミュンヘンに留学してドイツ語を、そして2002年4月からここローマでイタリア語を勉強して以来、久しぶりの"外国語"学習です。 Monsieur Laurent との個人レッスンは非常に楽しく進み、フランス語の持つ独特な発音に少しだけ慣れました。 来週からのパリでの語学研修に向けて、少しでも話せるようになっておきたいと思います!
Hirofumi Yoshida
2005年2月 8日 12:08
プッチーニ "ラ・ボエーム"
(近日アップ予定)
Hirofumi Yoshida
2005年2月 6日 12:09
マーラー 交響曲第5番
富山シティフィル第23回定期演奏会にて、マーラー作曲 交響曲第5番を指揮。
マーラー協会最新版を用いての今回の演奏は、かなり意欲的なものとなりました。 それは、マーラーが望んでいたに違いない "コンサートホール全体を音楽的ドラマで満たすこと" というコンセプトを可能な限り忠実に再現しようと試みたことによるものです。
第1楽章では、ホール全体を震撼させるほどのオーケストレーションの魅力をを最大限にひきだし、第2楽章では、嵐を感じさせるほどの激しい音楽とともに、オーケストラ全体の"うねり"を、そして第3楽章、マーラーがコンセルトヘボウ管弦楽団の指揮者であったメンゲルベルクに薦めたように、ソロ・ホルンが舞台前面で演奏することによって、立体的な空間を生み出すことに成功したと思います。現世を忘れてしまうほどに美しい4楽章の後、続けて演奏される第5楽章は明らかに生命力にあふれる春の訪れを感じさせてくれます。
シティフィルの皆さん、とても素敵な演奏でした! Bravi!!
Hirofumi Yoshida

